西表島「月ヶ浜」ってどんなスポット？地元の人からも愛される魅力とは
目次
沖縄県唯一の鳴き砂の浜
「月ヶ浜（トゥドゥマリの浜）」とは？
西表島は毎年多くの人が訪れる人気の観光地です。
西表島には、真っ白なビーチや透明度の高い海、
九州以北とは異なる文化、亜熱帯気候の環境下で独自の進化を遂げた生き物など、
人々を魅了し続ける多くの要素があるのです。
今回の記事では、そんな西表島の中でも特におすすめの絶景スポット、月ヶ浜についてご紹介します。
月ヶ浜の最も大きな特徴は、沖縄県で唯一の鳴き砂の浜である、という点です。
鳴き砂とは、その上を歩くと砂と砂同士の摩擦で音が鳴る特徴的な砂です。
鳴き砂の浜が生まれるためにはさまざまな条件が重なる必要があるため、日本国内でもそう多くはありません。
そして今回ご紹介する月ヶ浜は、沖縄県で唯一の鳴き砂の浜なのです。
月ヶ浜と呼ばれる由来
月ヶ浜は本来、トゥドゥマリの浜という呼び名で知られていました。
しかし、浜辺が大きな弧を描いている様から、いつしか月ヶ浜と呼ばれるようになったのです。
今となってはどちらかというと観光客には月ヶ浜という呼び方の方が定着しているといえるでしょう。
月ヶ浜の魅力
ここからは月ヶ浜の魅力についてご紹介します。
月ヶ浜の魅力は既にご紹介した鳴き砂だけではありません。
西表島の絶景スポットとしての月ヶ浜の魅力をご紹介します。
まるでプライベートビーチ！
のんびりとした時間が流れる浜辺
月ヶ浜の魅力として、プライベートビーチを思わせるほど、
のんびりとした時間が流れている、という点が挙げられます。
月ヶ浜には大勢の観光客が押し寄せて混雑している、という状況はまずありません。
そのため、月ヶ浜を訪れればのんびりとプライベートな時間を楽しむことができるでしょう。
美しいサンセット
また、夕日が美しく見えるということも月ヶ浜の魅力のひとつです。
月ヶ浜で見る夕陽は特に美しいとされており、浜から眺めると目の前の水平線へと夕日が落ちてゆきます。
茜色に染まった水面の向こうへと大きな日が落ちてゆく様は時間を忘れるほどです。
西表島で美しい夕日を見たいという方は、ぜひとも月ヶ浜を訪れてみてください。
マングローブ散策が楽しめる
また、月ヶ浜ではマングローブの探索も可能です。
月ヶ浜は浦内川という川の河口に繋がっているため、
その川の上流へと足を向ければマングローブ林の広がっている場所へと出ることができます。
マングローブはこのように海水と淡水の混ざりあう場所に自生しており、そこでは独自の生態系を垣間見ることができます。
複雑な構造の根を持つ植物や貝、カニ、小魚などの姿を見ながらの散策は、
他の場所では味わえない特別な体験となることでしょう。
月ヶ浜への行き方
月ヶ浜は沖縄県八重山郡竹富町上原に位置します。
直感的には西表島宇那利崎の付け根にあると考えると分かりやすいでしょう。
無料の駐車場もあるため、レンタカーなどで気軽に訪れることができます。
また、月ヶ浜の付近には星野リゾート西表島という大きなホテルがあるため、
そこを目指して行けば、迷うことなくたどり着くことができるでしょう。
月ヶ浜での楽しみ方
ここからは月ヶ浜の楽しみ方をいくつかご紹介します。
月ヶ浜は少し特殊な浜であるため、
他の観光地となっているビーチとは少し違った楽しみ方をする必要があります。
ぜひ、月ヶ浜の特徴を理解した上で楽しんでみてください。
浜辺を散策
月ヶ浜の楽しみ方として最初におすすめするのが、浜辺の散策です。
既にご紹介しているように、
月ヶ浜の最も大きな特徴は沖縄県で唯一の鳴き砂の浜であるという点です。
浜辺での散策を通して他では味わえない鳴き砂の体験をしてみてください。
素足で浜辺を歩けば、きめの細かい砂に足が沈み、心地よい感覚が味わえるでしょう。
サンセット鑑賞
夕暮れ時に訪れてサンセット鑑賞をするのもおすすめの楽しみ方のひとつです。
月ヶ浜は夕日を見るのには絶好のポイントです。
浜から海の方を眺めると、丁度その方向に夕日が沈んでいくため、最高のロケーションでのサンセット鑑賞が期待できます。
一日の締めくくりとして、美しいビーチで最高の夕日を眺めてみてはいかがでしょうか。
SUP・カヌー
月ヶ浜の楽しみ方としては、SUPやカヌーもおすすめです。
SUPとはスタンドアップパドルボートの略称で、
安定性のある大きなボードの上に立ち、
パドルを漕ぎながら楽しむマリンアクティビティです。
このようなSUPやカヌーといったアクティビティは、
景観の良い場所で行うことに適しており、月ヶ浜にはぴったりだといえます。
月ヶ浜の美しい自然景色に囲まれながら
ゆったりと海に揺られる感覚は、まさにここでしか体験できない贅沢でしょう。
月ヶ浜でシュノーケリングはできる？
西表島でのマリンアクティビティをご紹介する際にはシュノーケリングをおすすめすることがほとんどですが、
月ヶ浜に限って、シュノーケリングはおすすめできません。
もちろん、シュノーケリングを行うことはできるのですが、
月ヶ浜はその特性上、シュノーケリングには向いていないのです。
月ヶ浜の砂はサンゴに由来するものではなく、
岩石由来のものでそれが沖の方まで続いています。
そのため、海中でそれらが舞ってしまい、視界がクリアではありません。
さらにサンゴ礁がなく、魚も少ないため、海で見られる景色もさほど美しいものであるとはいえません。
これらの理由から、月ヶ浜でのシュノーケリングはおすすめできないのです。
しかし、西表島でどうしてもシュノーケリングを行いたい、という方のために、
西表島のシュノーケリングプランをご紹介します。
多くのシュノーケリングプランに採用されている、絶好のシュノーケリングスポットがバラス島です。
潮の満ち引きで姿が変わることから奇跡の島とも呼ばれるバラス島は、サンゴの白砂だけでできた無人島です。
島の周囲はサンゴ礁が広がり、熱帯魚が群れを成す、シュノーケリングに適した最高のポイントだといえるでしょう。
また、ここにはウミガメも生息しているため、運が良ければ間近で彼らの姿を目にすることができるかもしれません。
西表島でのシュノーケリングの際には、ぜひバラス島を訪れてみてください。
月ヶ浜を訪れる際の注意点
さて、ここまでで月ヶ浜の魅力や楽しみ方についてご紹介してきましたが、ここからは月ヶ浜を訪れる際の注意点について解説します。
のんびりとした絶景スポットである月ヶ浜ですが、実は一点、注意しておかなければならない点があります。
それは沖に近いところでは危険な生物がいる可能性があるということです。
特に危険なのはハブクラゲです。
ハブクラゲは6月から9月に多く発生する透明なクラゲで、人体に有害な毒を持っています。
刺されると激痛を生じ、ミミズ腫れのような跡になるのが特徴です。
また、最悪の場合には呼吸困難や意識障害を引き起こし、死に至ることもあるとされています。
月ヶ浜の沖にはハブクラゲだけでなく、小型ではあるもののサメが生息しています。
そのため、月ヶ浜で遊ぶ際には沖の方には近づかず、波打ち際に留まっておくことが重要です。
西表島を訪れるにはフェリー乗船が必須！
旅行で西表島を訪れる際にはフェリーへの乗船が必須です。
主なルートとして、石垣島の空港に到着後、離島フェリーで西表島を目指すことが多いでしょう。
また、西表島に限らず、石垣島の周辺の離島はフェリーを用いての移動が多いため、旅行前にはしっかりとチェックしておきましょう。
まとめ
今回は観光地として名高い西表島の中でも、特に景色の美しい月ヶ浜についてご紹介しました。
沖縄県唯一の鳴き砂の浜である月ヶ浜は景色が良いだけではなく、散策や夕日の鑑賞、SUPやカヌーなどさまざまな楽しみ方があります。
シュノーケリングや海水浴には向かないものの、西表島にはそれらが楽しめるような場所が豊富にありますので、そんなスポットと合わせて楽しんでいただくことで、西表島のさまざまな側面が見られることでしょう。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
